
オーストラリア・カナダの次に、イギリスという選択|ワーホリ先を迷っている札幌の方へ

ワーホリを考え始めると、最初に名前が挙がるのはオーストラリアとカナダではないでしょうか。実際、フィリピンなどで英語を学んだ後にオーストラリア・カナダへ渡る人は多く、定番ルートになっています。
その一方で、「定番だからこそ、本当に自分に合うのか」と迷う方もいます。そんな方に、もう一つの選択肢としてイギリス(YMS:Youth Mobility Scheme)をご紹介します。


目次
イギリスのワーホリは「YMS」という名前
イギリスのワーキングホリデーは、正式には**YMS(Youth Mobility Scheme)**と呼ばれます。基本的な仕組みは、ほかの国のワーホリと同じです。
- 対象年齢:18〜30歳(申請時点で30歳以内であれば、渡航時に31歳になっていても問題なし)
- 滞在期間:最長2年間
- 就労・就学:どちらも可能
- 申請方式:2024年に抽選制度が廃止され、先着順に変更(定員6,000名)
- 回数:イギリスYMSは一生に一度
※制度は変更される可能性があります。申請前には必ず英国政府の公式サイトで最新情報をご確認ください。
「オーストラリア・カナダの次に」ではなく「どれにするか」で考える
「イギリスが一番いい」という話ではありません。国ごとに得意なことが違うので、自分が何を一番大切にしたいかで選ぶのがポイントです。
| イギリス | オーストラリア | カナダ | |
|---|---|---|---|
| 滞在期間 | 最長2年(追加条件なし) | 1年目は12ヶ月 | 1回につき最長12ヶ月 |
| 2年目以降 | 不要(最初から2年) | セカンドビザは政府指定地域で88日間の就労が必要。サードビザは同6ヶ月以上 | 日本国籍は最大2回まで参加可(2025年4月以降) |
| 年齢上限 | 18〜30歳(申請時) | 18〜30歳(申請時) | 18〜30歳(招待状を受け取る時点) |
| 申請方式 | 先着順(定員6,000名) | 通年で申請可 | 抽選(プール制)。年間の枠が埋まることもある |
| ビザ・申請費用 | £340+IHS £1,552(2年分) | 840豪ドル(セカンド・サードは各1,000豪ドル) | 約370カナダドル(生体認証費用含む) |
| 最低賃金の目安 | 時給£12.71(約2,600円) | 時給26.44豪ドル(約2,900円) | 州ごとに異なる |
| 魅力 | ヨーロッパ旅行・都市文化・英語の本場 | 温暖な気候・自然・日本人向けの情報量が多い | 多文化社会・自然・英語とフランス語の2言語国 |
| 向いている人 | 文化・歴史・旅を重視し、2年間腰を据えたい人 | 賃金水準や自然・アウトドアを重視する人 | 落ち着いた環境や多文化に触れたい人 |
※金額・制度は2026年時点の情報で、変更される場合があります。詳しい費用・仕事の比較は、別の記事で詳しく解説します。
イギリスを選ぶ人が挙げる4つの理由
1. ヨーロッパが「近い」
ロンドンを拠点にすれば、パリ、アムステルダム、ローマ、バルセロナなど、ヨーロッパの主要都市へ飛行機や鉄道で手軽に行けます。週末旅行がそのまま選択肢に入る環境は、イギリスならではです。
2. 英語の「本場」と、多様な英語に触れられる
ロンドンには世界中から人が集まります。イギリス英語だけでなく、さまざまな国の英語を日常的に耳にできます。語学学校の選択肢も豊富で、短期から長期まで学べるのが強みです。
3. 最低賃金が高い
イギリスの法定最低賃金(National Living Wage)は、2026年4月から時給£12.71(21歳以上)になりました。1ポンド=約209円で換算すると、時給約2,600円台です(為替により変動します)。物価も高いのでそのまま「稼ぎやすい」とは言えませんが、収入面の水準は決して低くありません。
4. 特別な条件なしで2年間滞在できるので、仕事が見つかりやすい
イギリスYMSは、追加の条件をクリアしなくても最初から2年間滞在できるビザです。この「2年」は、仕事探しで大きな意味を持ちます。
たとえば滞在が1年間のビザだと、仕事探しや生活の立ち上げに2ヶ月かかった時点で、残りは約10ヶ月です。雇う側から見ると、「すぐに帰国してしまう人」を採用するのはリスクがあり、魅力的に映りにくくなります。一方、残り1年半〜2年あるとわかれば、教育や引き継ぎにかける手間も回収できるので、採用してもらいやすくなります。
たとえばオーストラリアは最初のビザが12ヶ月で、2年目(セカンドビザ)には政府指定地域で88日間の就労が必要です。カナダも1回につき最長12ヶ月です。それに対してイギリスは、追加の条件なしで最初から2年間。「確実に長く働ける」という安心感は、仕事探しのスタートラインを変えてくれます。


イギリスYMSが向いている人・向いていない人
向いている人
- 海外での経験を、キャリアや人生の幅につなげたい
- ヨーロッパを旅行したい、歴史や文化に興味がある
- 都市での生活が好き
- 語学学校で学んでから、じっくり仕事を探したい
慎重に考えたほうがいい人
- 生活費をできるだけ抑えて貯金したい(ロンドンは家賃が高め)
- 温暖な気候や自然の中でのアクティビティを重視する
- すぐに仕事を見つけて働き始めたい(イギリスでも仕事探しは時間がかかります)
費用の目安と事前準備
イギリスYMSには、主に以下の費用がかかります。
- ビザ申請料:£340(約7万円)
- IHS(医療費サーチャージ):£1,552(2年分)
- 残高証明:申請前28日間、£2,530以上の資金を保有していること
これらはビザ申請に必要な費用で、実際の渡航には航空券、保険、初期の生活費がさらに必要です。総額のシミュレーションは別記事で詳しくまとめます。
札幌から考えるイギリスYMS
札幌(新千歳空港)からロンドンへは、東京など主要空港での乗り継ぎを挟むルートが一般的です(詳しい行き方は別記事でご紹介します)。また、雪国で育った方は、ロンドンの冬は「寒くない」と感じることもよくあります(その分、湿度が高く曇りの日が多いのが特徴です)。
「どの国にしようか迷っている」という段階でも大丈夫です。国の比較から一緒に整理することもできますので、お気軽にご相談ください。
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イギリスYMSは、「全員におすすめ」ではありません。ただ、ヨーロッパを旅したい、英語の本場で挑戦したい、2年間じっくり腰を据えて働きたい——そんな方には、検討する価値のある選択肢です。
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